陽炎
Shadebound
ドロップ:シェード
生命力吸収:3%
生命力:EXPベース(最大+33)
移動速度:4
生命力の150%のダメージを受けるとスペシャルアタックが3秒間ノーディレイになる
売値:1964
おすすめ入手場所
狙うなら夜夢想#1が比較的すぐに出会いやすい。
下の通路はシェードのみだが寄ってくる数が少なめ、上のヴァンピール部屋前エリアは他の雑魚も混ざるが寄ってくる数が多めなので、好きなほうで狩ろう。
なおシェードは壁をすり抜けてくる特性上、ソードやダガーの範囲SAを雑に撃つと、壁の中に宝箱が埋もれて取得不可能になりがちなので注意。
面倒でも地道に殴って倒すほうが、精神衛生上良いかもしれない。
評価
生命力は7000EXP毎に+1。
登頂前に手に入るグローブの中では「黄金の指」に次ぐ高い吸収値を持つ。
さらに瞬間的にノーディレイ状態になるパッシブを併せ持つため、窮地をひっくり返すポテンシャルを秘めたグローブと言える。
パッシブによるノーディレイ時間は3秒と短いが、きちんと意識していればスペシャルアタックを2~3回は撃てるはず。
意図せぬタイミングで発動してしまっても、単純にスペシャルアタックがリセットされる効果と考えれば決して悪くはない。
ただし防御力は一切付かず、生命力もカンストまでの要求経験値が多めなので、守りに関してはどうしても危うさが残る。
また、守りの弱さをカバーする高い吸収値を活かすためには火力が必要だが、筋力や技量といった火力関係の能力も持たない。
決して万能とは言い難いため、きっちり他で補ってやりたいところ。
では登頂後、経験値を充分稼いでカンストさせ、他の装備も出揃った状態ではどうだろうか。
グローブは強烈なパッシブ揃いの激戦区、さらに素の能力値が尖っていることもあり、単体ではどうしても優先順位が下がりがち。
敢えて生命力を稼がず発動頻度を上げることもできるが、それでも150%と結構な量を要求されるので、さすがに常時発動とはいかないのが悩みどころ。
ちなみに同じく被ダメージ発動、かつ似たようなコンセプトで運用できるライバルに「黒漆塗赤糸威諸籠手」「喰らい憑き」があり、これらの発動ラインは400固定。
自キャラの生命力が266以下であればこちらのほうが発動頻度は高くなる。
ただしライバル勢は効果時間が8秒あるので、発動時間比ではかなり分が悪い。
一応こちらには反撃時に接敵不要という強烈なメリットがあるのだが、いかんせん発動時間が短いため、このグローブだけをアテにして突き進むには不安が残る。
もし採用する場合、攻撃回数で発動するパッシブと組み合わせるパターンも考えられる。
スペシャルアタックはヒットした敵の数だけ攻撃回数カウントが進むため、このグローブのパッシブが発動すれば一気にカウントを進められる。
特にソードは元々のSA範囲が広く、さらにアップデートで防御増加パッシブに必要な攻撃回数が緩和されたこともあり相性は良い。
このグローブのパッシブが頻繁に発動するような場所で複数体を相手にするのは悪手だが、近寄ってこない敵や弱い召喚物、一部のボスなど狙える機会は意外とある。
ではSAが単体のアックスでは微妙なのか?というと。
このグローブと同じパッシブを持つ斧「サンドストーム」と組み合わせ、SAを高頻度で連発しまくるビルドが考えられる。
あちらの発動条件は600と絶対値なので少々工夫はいるが、うまく調整すれば合間を埋めるパートナーとして役立つ。
「サンドストーム」に付いていない吸収が補える点も都合がいい。
調整によりかつてほどの一強無双グローブではなくなったが、決して選択肢のひとつから外れたわけではない。
有識者による今後のビルド開発に注視していきたいところ。
小ネタ
このグローブ、度重なる調整によりパッシブの発動ラインが「120%」→「300」→「150%」と変遷してきた過去を持つ。
120%→300は被ダメージパッシブがすべて絶対値化を受けたときのもの。
このときパッシブ調整に加え、他アイテムや敵バランスの調整により高Vitでも不利になりにくくなったことで、発動があまりにも容易になり、あらゆるビルド・あらゆるシチュエーションで唯一無二の最適解という異常事態が発生。
その結果、割合発動が復活、現在の150%という調整に落ち着いた。
誰が言い出したか、300ダメージが適用されていた間の無双っぷりは文字通り陽炎と消えた。